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やってはいけない10ヶ条
第4条

重曹水・重曹スプレー

重曹は溶けにくい!

なぜ弱いアルカリで水に溶けにくい重曹を苦労して溶かしスプレーで使おうとするのか理解に苦しみます。

溶解度は20℃で100gの水に対して、重曹は9.6g、セスキ炭酸ソーダは16g、炭酸ナトリウムは22g、クエン酸は73g、ちなみに塩は約36g、砂糖は約200g

重曹スプレーは目詰まりして困ることになります。

「手肌に優しい」ということは、通常汚れに対しても優しいのですから、重曹を掃除に使う時には、その性質をよく理解しておく必要があります。

掃除に使うアルカリスプレーは、洗う力が強く、水に溶けやすいセスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダを使うべき。

重曹を水に入れ65度まで熱すると、炭酸ソーダと二酸化炭素に分解して重曹水は炭酸ソーダ水に変わり、アルカリパワーは一気に1000倍以上になります。そしてスプレーは目詰まりを起こしません。

洗剤の汚れを落とす力は、通常アルカリが強ければ強いほど強力ですが、同時にアルカリは皮膚や衣類にダメージを与えることがありますので、使い方にはご注意ください。

洗剤を使う場合、pHについて理解しておく必要があります。

酸性やアルカリ性というのは、水溶液(物質を水に溶かした液)の性質の名前です。
酸性・アルカリ性には、弱いとか強いとかいう度合い(強さ)があります。

この酸・アルカリの度合い(強さ)を表すのに、pH(ピーエッチ)と呼ばれる数値を使います。
※昔は「ペーハー」(ドイツ語読み)という読み方が一般的でした。

日本では pHが6~8 を中性、8~11未満が弱アルカリ性、11以上がアルカリ性、3~6が弱酸性、3以下が酸性として区分されます。

pHが1変わると、酸やアルカリの成分の濃度が約10倍変化します。

下の図に、その段階と、いくつかの物質のpHを挙げておきます。

pH表
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