■解説

化学名 過炭酸ナトリウム／過炭酸ソーダ／酸素系漂白剤

英語名 sodium percarbonate

化学式 2Na2CO3・3H2O2

■炭酸ソーダ（炭酸ナトリウム）の特徴

白色の粉末で、炭酸ソーダ（炭酸ナトリウム）水溶液に過酸化水素を反応させて得られます。
水に溶けて炭酸ソーダ（炭酸塩）と過酸化水素に解離します。
水溶液はpH10.5(１％)の弱アルカリ性を示す。

過酸化水素は弱アルカリ性水溶液中で加熱した場合に、活性酸素と水に分解して酸化力を示し、色素を分解して無色の物質に変える（漂白）。
分解された物質は除去されやすくなります。

使った後は炭酸ソーダと酸素、水に分解。生分解の必要がなく、環境にもほとんど負荷をかけません。

反応は温和なので、絹・毛を除くすべての繊維に使用でき、色柄物や樹脂加工したものにも使えます。

酸素系の洗濯用漂白剤と洗濯槽クリーナーの主成分は同じで、どちらも過炭酸ソーダ。

過炭酸ソーダは酸素の力で汚れやカビを分解し、使用後、水と酸素と炭酸ソーダに分解するから、水の汚れの度合いを表す指標である「BOD（生物化学的酸素要求量）」は「ゼロ」。

過炭酸ソーダで洗濯をすれば、衣類は真っ白に、ついでに洗濯槽もキレイにしながら、ほとんど環境を汚しません。

普通の洗濯用洗剤は洗濯物を洗う（＆洗濯槽を汚す）だけですが、過炭酸ソーダは洗濯だけでなく、洗濯槽の汚れも洗います。