本文へ移動

過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)とは

過炭酸ナトリウムの化学式

過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)は、炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と過酸化水素が 2:3 の割合で混在してできたものです。

化学式で表すと2Na2CO3・3H2O2

過炭酸ナトリウムは、水に溶かすと炭酸ナトリウムと過酸化水素になります。

Na2CO4 + H2O → Na2CO3 + H2O2

過酸化水素は酸化力があるので漂白剤、除菌剤、消臭剤として働き、炭酸ナトリウムはアルカリ性で過酸化水素の分解の速度を速くする働きをします。

使った後は Na2CO3(炭酸ナトリウム)とH2O(水)とO(酸素) に分解しますから、生分解の必要がなく、環境にほとんど負荷をかけません。

過炭酸ナトリウムは汚れには強く、財布や環境には優しい洗浄剤なのです。

環境にやさしい

過炭酸ナトリウム Q&A

  • 過炭酸ナトリウムは平成24年7月1日から消防法上の第1類の危険物として規制されていますが、市販の酸素系漂白剤は危険ではないの?
  • すべての過炭酸ナトリウムが危険物として扱われるわけではありません。
    過炭酸ナトリウムは消防燃焼テストで、「危険物に該当する」と判断されることがあります。
    国内で流通している酸素系漂白剤のほとんどは、危険物に該当しない有効酸素濃度に調整されていますので危険物ではありません。
  • 過酸化水素は人体に危険ではないのですか?
  • 洗濯中に発生する過酸化水素が人体に影響するおそれはほとんどありません。有機物との反応した時点で活性酸素ではなくなるためです。
    過酸化水素は、その酸化作用により殺菌効果を発揮します。
    食品添加物として使用する際は、最終製品の完成前に分解、又は除去することが定められています。
    過酸化水素は生体にとっては有毒ですので、人間を含め多くの生物は過酸化水素を速やかに分解する酵素であるカタラーゼを持っていて、体内に過酸化水素が侵入すると速やかに酸素に分解されます。
  • 過炭酸ナトリウムに適切な水温は?
  • 市販されている過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)は40~50℃の水温が最適です。
    50℃と35℃では50℃の方が漂白効果が高いのですが、あまり温度が高すぎると分解速度が漂白速度に比べて速くなりすぎて、むしろ漂白効果は落ちます。
TOPへ戻る